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執筆者の写真將詞 橋本

はじめて人を雇うときに


全国農業新聞 令和元年10月25日付 寄稿記事


Q.両親と私一人の家族経営です。私自身が40半ばとなり、両親も70半ば、妻も農業を手伝ってくれますが、他にやりたいことがあるようで。両親引退後のために労働力が必要です、人を雇うことを考えていますが、何か気を付けないといけないことはありますか。




 

A.ご両親がご高齢になってくると労働力の確保がどうしても心配になってきます。はっきり申し上げて、両親が引退される直前に雇用を考えられても遅いです。


 できることなら、すぐに労働力確保のために動き出してください。気を付けないといけないこと、というのは法的なことを含めた労働条件や加入しなければならない社会保障制度等のことかと思います。


 もちろん、本稿でも書かせていただいた雇入通知書など労働条件を整備することは大事です。ですが、もっと大事なことがあります。それは、ご両親が引退され、経営主となられるあなた自身がどのような農業を目指されるかということです。


単純に、今の規模を維持していきたい、というお考えであれば、それに見合った人がきます。いや、経営主となったからには地域の圃場を借り上げて、規模拡大。自慢の作物をもっと広めたい、地域活性の一翼を担いたいと考えれば、それに共感する人がきます。つまり、経営主がどのような人材を求めるのか、自分の経営を将来どのようにもって行きたいと考えるのかによって求める人材が違ってくるということです。


 

究極的には労働者は賃金を得るために働いています。ですが、今の就農希望者(農業法人などで働きたいと考える求職者)は、賃金以上に農業に対して夢をもっています。特に若い人材はそうです。

 現状維持という会社でどのようにかなえる夢を探すでしょうか。若いやる気のある人材は、ビジョンをもった会社を探します。もちろん、現状維持という考えを経営者としてされるのであれば、それは間違ってはいません。となれば、単純にパートさんの確保でよいのではないかということです。労働条件の整備の前に、どのような人材が欲しいのか、どのような仕事をしてもらうのか。実はその前に、経営主としてどのようなビジョンを打ち出すのか、ご両親からバトンを受け継いだ農業をどのようにしたいとお考えになるのか、そこが雇用のための最初のアクションになります。



*9年前の今日。

朝からキャベツの出荷で、午後から社労士会の会合だったらしい。


冬のねぎが終わった後、金時人参を播種するまでの間に出荷できるとして、冬のキャベツと夏の高原キャベツの狭間を狙った京都のキャベツ。

9年前でも相当減ってましたが、今はもう減りすぎ。。


さみしいけれども、流れですか。。



トラックは乗りたいな。









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