全国農業新聞 令和2年10月23日寄稿記事
Q.これまでは近所の知り合いの方ばかりにお願いしましたが、初めて本格的に人材募集を考えています。先日ハローワークに登録しましたが、民間の求人サイトも利用しようと思っています。採用に関して何かすべきことはありますか?
A. 農業界には人材が足りないという声はよく聞きます。また、その声は地方ほど大きいものと考えます。ハローワークや求人サイトへの登録も必要な取り組みですが、同時に御社を魅せるためのツールは作っておられますか?
採用活動は、求職者をどれだけ集められるかが最初の課題です。つまり、広く求職している方の目に触れるところに出す必要があるということと、くわえて、わかりやすく自社をPRするパンフレットのようなものが必要だということです。
例えば、会社案内はありますか?ホームページは作成しておられますか?SNSは?処遇、待遇を決めておられますか?ということなのです。
そして、もっとも大事なことは「何を目指して農業に取り組まれているか」ということです。
という話になると「また経営理念か」と考えられるかもわかりませんが、人に関心をもってもらうためにそれが一番必要になってくるのです。経営理念を調べずに応募される方の興味は「賃金」であったり、「仕事内容」であったり、いわゆる仕事をする条件です。他の求人よりも高い賃金を支払うことができる、もしくはどこの職場よりも働く環境が良い、ということが前面にだせるのであればそれでもかまわないかもしれません。ただ、そうであったとしても、今から働こうとしている会社が「どのようなことを目指して、社会にどのような貢献をしているのか」ということは、仕事を選ばれる方にとっては最も大きな判断要素になります。
採用は、まず広く自社を知らしめる取り組み、そこに集まった方を選抜するという流れになるべきものです。また、募集要項のポイントですが、仕事内容を詳細に書きましょう。賃金や就労条件も大事ですが、まずはどんな業務を行ってもらうのか、具体的にイメージできるような書き方をするのがポイントです。
京檸檬・・・です。
京檸檬プロジェクト協議会の会員さんが作られている京都の檸檬。京檸檬。
2018年に発足し、木も大きくなってきてはいるものの、まだまだ安定的にというところまでは難しいようで、やはり農業の難しさを生産者からお聞きしたところです。
だからこそ、価値がある・・・という熱意をもって、これからも取り組んでいきたいと思っています。
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