全国農業新聞 令和3年寄稿記事
社会保険労務士 橋本 將詞
先日(令和3年からみて先日)、農林業センサス2020が公表されました。基幹的農業従事者数は136万3千人で5年前より39万4千人(22%)減少、個人経営体の基幹的農業従事者数の65歳以上が占める割合は69.6%となり、5年前に比べて4.7%上昇しました。随分前から言われていることですが、農業界における高齢化はまったなしです。
私も数年前のこの時期であれば、地元地域の生産者の生産されるキャベツを多い日では10t(1000ケース)ほど、運んだものでした。でも、今では出荷量は激減していますし、引退された生産者も多くなりました。農業には定年がありません。また、農業をされている生産者は元気で、70歳、80歳でも現役でも現役です。ただ、そのために事業を継承することを考えられる方が少ないことも事実です。そもそも、農業を事業として考えられていない・・もちろん農業=事業が正しいわけではありません。元来、農業は事業ではなく、単に生きる糧だったはずです。
今回は家族経営の労務管理にスポットをあてていますので、家族間(主に、親から子)での農業承継について、どのようなことが必要でしょうか。本来は相続が絡みますが、申し訳ございません、私は相続の専門ではありませんので、あくまでも労務管理の視点ということ、ご容赦ください。
先ほど、私の地元のことに触れました、あくまでも私の私見ですが、父親が引退する間際になって、会社を退職されて子どもさんが農業を始めた、このようなところは苦労されているところが多いと感じています。それは何か、やはり「技術の伝承」がうまくいっていないのです。とはいえ、「技術の伝承」として何をすべきでしょうか。本来であれば、継承することを前提で数年間(農作業は1年に1度の経験しかできません。)はお父さんの下で勉強し、そこから徐々にというのが理想ではあるかと思いますが、そういう場合ばかりではありません。そこで、父(もしくは母)として今のうちにできる「技術の伝承」、それは実にアナログ的なことなのですが、「農家暦」をつけることです。毎年の作業記録をしっかりと残す。これは大きな財産です。今でこそ作業日誌をデータで残してというツールもありますが、単に「暦」でいいのです。気象と畑の状況、作業など記録を日誌で残すこと、できれば今からすぐに。万が一、何かあったときの大きな財産になるはずです。
実際に、私が集荷業を営んでいたころ、本当にお世話になった農家さんがおられました。そのときは、お爺さん息子さん・・・だったのですが、息子さんが亡くなられ、そのお子さんが跡を継ぐことになりました。私からみれば、京都の伝統野菜を育てている農家でして、何とかそれを・・・と思っていたところに、直接の指導は数えるほどでしたが、農家歴、これは非常に役立ったという話をききました。
社労士として平成13年に開業して、平成15年からこんなページ作ってたんです。(笑)
今はもうアクセスできませんが、ホームページビルダーで作ってたので、HTMLでファイルとして残ってるんです。なつかしい。。
当時は、まだ年金のページも多くなく、アクセスも結構なもんでした。アフィリエイトの広告入れたりしてたので。
そもそも、社労士の資格をとったのも年金に疑問をもったことが始めでした。今は、年金マスターとして週に1度は年金の仕事させてもらっています。
実は、社労士の中では、年金に関して得意な方だと自負してます。一番は農業ですが。(笑)
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