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  • 執筆者の写真將詞 橋本

毎年上がる 最低賃金 その対策は?


全国農業新聞 令和元年9月27日付 寄稿記事



Q.人手が足りずアルバイトを雇い始めましたが、それ以降、毎年最低賃金が上がっています。収穫量や売り上げが安定しない中、賃金がこれからも上がっていくのかと思うと、正直つらいところです。何か対策はありませんか。



 


A.政府の方針を考えると、これからも最低賃金は上がっていくものと考えられます。といって、最低賃金以下で人を雇用することはできません。契約しても、その部分は無効となり最低賃金が適用されることとなります。また、人手不足から他の産業が時給を上げていく状況で農業としてどのように対策すればいいのか。明確な答えはないのですが、このように考えるのはいかがでしょう。


 例えば、わかりやすいように最低賃金が1時間580円だとします。そこから20円上がり、600円になった。よく考えると、1時間働いてもらって580円支払っていたものが、1時間働いて600円になったということです。


 これは1分働いて10円支払う計算です。


 とすれば、働いてもらう時間を58分にすると580円になります。つまり、1時間の仕事を58分で終わらせれば580円となるのです。1日8時間労働と考えると、1日の作業を16分短縮すると最低賃金分を吸収することができます。それを実際の時給に換算してみてください。1日約16分、削減できる無駄な動きはありませんか?


 例えば、毎日使うハサミの置く場所は決まっていますか?


 毎朝探して10分使うことはないですか?


 ちょっと空いた時間に次の作業の準備をするなど、少しのことで1日16分の短縮、できないでしょうか。



 もちろん、このような考え方はアルバイトなど時給で雇われている方を対象としたもので、月給で支払われている場合など、一定の方にしか効果はありませんが、他の産業はこのような取り組みの積み重ねによって最低賃金上昇分を吸収しているのです。



  家業から事業となり、農業にもこのような取り組みが必要となります。実は、今現在農業界で話題になっているGAPは、生産工程管理がその基本であり、この管理手法を導入することはこのような効果を生むことにつながります。また、もう一つ話題となっている働き方改革も同じなのです。一人一人の生産効率を上げる、その結果として労働時間の短縮をはかる。最低賃金をきっかけに、業務を見直すことは、時流に乗った取り組みだともいえます。




*皆さん、おいくつでいらっしゃいますか?(仕事の)引退なんて、まだまだ先のことですか?

 私が社労士になったきっかけは、父が死んで母に遺族年金がもらえなかったことでした。そこから年金⇒社労士となり、20年が経ちました。社労士資格とった直後から「なんやねん 年金」というHPを自作して年金制度の説明サイトを公開していた時期もありました。


 今は、1週間に1度、年金マスターとして年金事務所に出務しています。

年金、大切ですよ。私もあっという間に50歳近くなりました。自営とはいえ、働けても70歳?そこからは年金生活です。。





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