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報徳仕法と渋沢栄一

  • 執筆者の写真: 將詞 橋本
    將詞 橋本
  • 12 分前
  • 読了時間: 3分

毎月顧問先に送らせてもらっている「狸通信」にて、私が寄稿している記事から、2024年6月号。毎回、人材育成の話を歴史になぞらえて書かせてもらっていますが、この回から二宮尊徳の報徳仕法について書いています。(もちろん、色んな歴史に関する本を読ませてもらって・・・の話題です。。)


では・・・・


今回は、前回に引き続き二宮尊徳の「報徳仕法」の中の2つ目、「勤労」のについて書きます。「勤労」については、単に「働く」行為を指しているには違いないのですが、尊徳は、勤労について、「至誠をもって勤労する」と説いています。つまり、働くとは単に金銭を稼ぐためや名声のために働くものではなく、各々の職業の価値に誇りをもち、その仕事を高めることに力を入れ、そして徳に報いる、と説きます。


 どのような仕事であっても、誇りをもって懸命に取り組む、このことを広めた人物の一人が渋沢栄一です。渋沢栄一については、何度か書かせていただきましたが、どんな仕事にも誠心誠意ことに当たることが重要だと説いています。

 現代人はいわゆる「時世におもねる(媚びをうる)」傾向が強いが、一面からみればそれは世渡りがうまいともいえる、それは皮相な観察であり、見識のある人からは軽薄な人間と見なされるのオチである。つまり、結局長続きはしない。だから、社会に重用されるまでには至らない。


「内に省みて疚しからずんば、夫れ何をか憂い何をか懼れんや」(論語 顔淵第12の4)

自分自身を振り返って恥じることがなければ、心配したり恐れることはない

(現代語訳:論語素読会)


 責任を重んじて、誠心誠意ことに当たっていれば、たとえ失敗しても良心が咎めたりせず、そのために信用を失うこともない。かえって、世間に重用され、必ず将来、大成できる。


 どんな仕事・業務であっても、与えられた責任に向き合い、必死になって取り組む、この姿勢が信用を生み、新たな仕事の依頼もいただける。これは、私自身も問われている言葉ですが、どのような立場であっても同様だと感じます。渋沢栄一は、自分が宛名となっている手紙には必ず目を通していたといわれています。すべてに返事を返すことができないにしても、自分の主義としてすべてに目を通すのだと。そのような行動が、信頼を広げ、大事も成されたのではないかと考えます。


先月は出張続きで、山形にも行かせてもらいました。

寒河江市で研修だったのですが、駅近くのラーメン屋さんが、食べ慣れた京都ラーメンではなく、どこか懐かしい出汁のきいたラーメンでした。


麺も、メンマも、チャーシューも美味しかったのですが、ねぎの香りに驚きました。


今は、ラーメン屋さんの多くが、カットネギを利用されているのだと思ってますが、ここは店でカットされているようで、これだけの量しか入っていないのに、香りが素晴らしい。いや、ねぎの味もしっかりとする。

地元は白ネギが主流・・・らしいので、残っている葉の部分をカットされているのでしょうが・・・・。


やっぱ葱はこの香りがないと。。





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