報徳仕法と・・・
- 將詞 橋本
- 3 日前
- 読了時間: 3分
毎月顧問先に送らせてもらっている「狸通信」にて、私が寄稿している記事から、2024年7月号。毎回、人材育成の話を歴史になぞらえて書かせてもらっていますが、この回から二宮尊徳の報徳仕法について書いています。(もちろん、色んな歴史に関する本を読ませてもらって・・・の話題です。。)
では・・・・これまで、「至誠」「勤労」と二宮尊徳の「報徳仕法」を紹介してきました。今回は、3つ目、「分度」です。「分度」・・あまり使わない言葉ではありますが、簡単にいえば「身の丈」ということです。収入以上に支出すれば、赤字になるのは当然です。収入の範囲で生活し、少しでも残すこと、これが積み重なることで「富」を得ることとなる、いわゆる積小為大です。二宮尊徳は非常に質素倹約な方でした。それは生まれ育った環境がそうさせたのか、但し、その考え方がいくつもの村を再興する仕組みづくりとなりました。
この「分度」は決してお金だけのことではありません。私は、今年で53歳となりましたが、社会保険労務士として開業したのは平成13年、29歳のときでした。他の先生の下で経験を積んだこともなく、そのときは必死に野菜を運び、売り歩いていました。それでも開業すれば、社会としては経験豊富な方も私も同じ社労士。今から考えると、あのときにはあのときの身の丈にあった仕事への向き合い方があったのだと思います。大きな夢をもつことは大事ですが、やはりそこにたどり着くまでに踏むべき階段があるのだと、それが「分度」であると今になって考えます。
ただ今の年齢だから言えるのであって、そのときは必死に大きく見せようとしていたのだと少し恥ずかしくもなってしまいます。
よく賃金制度や人事評価制度を導入したいと相談を受けることがありますが、いわゆる評価の基準を設計するとき、走高跳に例えて話をします。超えるべき棒(基準)が高すぎると戦意が喪失してしまいます、かといって、低すぎる設定ではいつまでたって記録は伸びません。絶妙な高さを設定し、少しずつ成長させてあげることが大事です。この基準も、会社が設定するものとはいえ、労働者にあった「分度」というものです。もちろんですが、労働者に分度をかなえる用意をする・・・・研修など・・・が非常に大事にだと思っています。
次回は、「推譲」の話をしますが、実は、「分度」によって残ったものを譲る、蓄える、これが「推譲」であり、大きく関連しておりますので、次回をお楽しみに。

事務所にあるオカリナ。
子どもが小さいときに買ってやったのがキッカケで、ちょっといいものを大人買い。
とはいえ、うまく吹けるわけではありませんが、音階をたどりながら・・・何とか。。
音色が素朴ですばらしい。。。






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