top of page

報徳仕法と京檸檬プロジェクト

  • 執筆者の写真: 將詞 橋本
    將詞 橋本
  • 2 分前
  • 読了時間: 3分

毎月顧問先に送らせてもらっている「狸通信」にて、私が寄稿している記事から、2024年8月号。毎回、人材育成の話を歴史になぞらえて書かせてもらっていますが、この回から二宮尊徳の報徳仕法について書いています。(もちろん、色んな歴史に関する本を読ませてもらって・・・の話題です。。)


 さて、今回は「報徳仕法」の最後、「推譲」です。

●「至誠」(この上なく誠実に物事に取り組み)

●「勤労」(至誠の心で今ある仕事に向き合い)

●その結果「分度」(身の丈にあった生活をすること)


・・・で得たモノ・コトを「推譲」する、


という流れが報徳仕法の考え方です。すなわち、「推譲」とは、人に与える、こと。この「与える」は実際の物質だけのことを言っているのではありません。これまでの人生で得た知識、仕事で得た財など、自分が持つべき分度を超えるものを、自分以外(これには、他人はもちろん、将来、地域も含まれます)に譲るということです。前にも書いたかもわかりませんが、二宮尊徳の言葉で「湯船の湯は向こうへ押せば、こちらに帰る」というものがあります。湯船に浸かって、湯が冷たいと感じ、暖かい湯を我が身に引き寄せても湯は逃げていくばかり、逆に押せばこちらに戻ってくるというもの。また、「今 蒔く木の実 後の大木」と、先祖が耕し続けた田畑、樹木、今の果実は何十年も前の先輩が守ってきたもの、何十年前の先輩は、その前の先輩が守ってきた田畑、樹木から果実を収穫してきた。であれば、今の我々は何をすべきか、過去からの継続で今があり、将来があることを考えると、将来に向けて今すべきことを為す必要がある。


 私は、京都で檸檬を作るというプロジェクトに参加しています。発足から7年経ち、ようやく7tものレモンが収穫できるようになりました。苗木を植えてから5年~6年、木は時間をかけてしか成長できません。聞けば、うまく管理すれば30年はレモンが収穫できるそうです。私はそのとき80歳。毎年、京都で作りにくいレモンの苗木を育てようとしてくれる生産者の会員の方が大勢おられます。私よりも年配の方も多くいます。定植された苗木は、うまくいけば30年もの間、我々にレモンを供給し続けてくれます。


 このようなことは農業に限ったことではありません。会社の中でも同じ、長年、勤務されてきた方が定年となり、業務で培った経験、体験、は新しい社員に引き継がれなければなりません。新しい技術が導入され、これまでとは格段に作業内容が変わったとしても、会社として取り組む事業内容が同じであれば、そこに長年携わってこられた感性は同様のはず。もちろん、家族の中でも同じ、地域の中でも、社会全体としても同様です。




ree

2026年1月1日、朝5:30

ここ数年、毎年元旦の朝は、氏神さんである城南宮まで歩いて初詣。


今年も1年、がんばれますように。


 
 
 

コメント


bottom of page